【よもやま話】「話し方」は後回しでよし すべては “Identity” で片付きます

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日本人は英語や外国語を学ぶとなると
過剰に「流暢さ」を意識していると思いませんか?
それってそんなに優先事項かなあ
それより言いたいことを言えることの方が先でしょと言いたい
言葉は通じればそれでいい、くらいの思考でやるのが
言語習得の入り口でいいのではないでしょうか

■■

「訛り(なまり)は国の手形」ということばがありますね
訛りを聞けばその人の出身地が分かる
ということは、訛り・方言は Identity の一種と言えます
*表現の仕方は様々あるでしょうが、
Identity とは、あなたが何者であるかを説明するための要素のことです

さらにその訛りから
その人のキャラクターまでもイメージできる
あくまで “印象” のレベルではありますが
たとえば
東北の人は大人しいイメージで
大声出してるところを想像できない
逆に関西の人は声が大きくて話好きで
うるさい (私も関西人なので関西人の方々、どうぞご勘弁を)

根拠として
東北地方は冬の寒さが厳しいから
おしゃべりにあまりエネルギーを使わない?
関西地方では
生まれた時から「お笑い」に囲まれていて
基本の会話が漫才風になってしまう?

人間の性格は(素質はありつつも)後天的に形成されて
育った環境で整えられていくと思うので
前述のような私の持ってる地域ごとのイメージも
全くのデタラメとも言えないのではないでしょうか

人は誰かと言葉を交わしながら
訛りから出身地を推測し、
さらにその地域のイメージで相手の性格の一面を知る
意識的、無意識的にかかわらず
そういうことは瞬時に誰もが頭の中でやっているのです

特に初対面のときには、
“勝手なイメージ” で他者のことを予測したりする
これを「偏見」という悪い言い方もできなくはないけど、
私は単に、各人のこれまでの「経験値からくる直感」のようなものだと捉えています
“刑事の勘” に似たようなものでしょうか
社会人として経験が長い人ほど、人を見るときのその “勘” が利く
もちろん何事にも例外はあるので
それが絶対当たっているとは限らないんだけど
でも人間なんて複雑なようで、行動や言動はパターン化できるから
経験値があればおおよその予測はつくものです
少し会話をすれば
なんとなくその人の輪郭が見えてくる
私個人の経験としても
知らない人と話すのが好きで接客業をしていた時期があって、
その時以来かなりたくさんの人を見て(観察して)、
会話してきたことで
輪郭の “引き出し” は割とあるつもり
なんか「におう」というかねw

訛りだけでなく、人が誰かと接するときには
いろんなヒントからイマジネーションを働かしているんだと思います

ちなみに全てを「偏見」といってネガティブに捉える人の場合は
そういうことで過去に嫌な経験をしてきたのかもしれません
私だって時には「それ偏見でしょ」と言いたいケースもある
でもそれってたぶんそれが図星だからなんですよね
痛いとこつかれて反発してるだけなんです
人間、ネガティブなこと言われて怒るのは
それが図星だった場合が多い
これは私の人間観察から得た推測のひとつです


■■

同様に”話し方” にも勝手なイメージを持つことがある

突然ですが、ケイン・コスギ君って知ってますか?
アメリカで活躍した映画スター、ショー・コスギさんの息子さんで
日本のCMにも出てるタレントさんです
英語のネイティブ・スピーカーであることを活かして(?!)、
「センチュリー21(トゥウェニーワン)」とか
英語のネイティブ・スピーカーなのに
「リポビタンDX(デーエックス)」とかね、言わされちゃってる人
まあ商品名だからしょうがないか


彼は日系人でアメリカ育ちだから
日本語はちょっとカタコト
(私の記憶は古いので、今現在は上手くなってるかもですが)
しかもお父さんのショー・コスギさんの影響で武道をいろいろやっていて
姿勢もシャンとしてるしマジメそう
お父さん躾に厳しそうだし 苦笑
それだけでも、”好青年” 感が漂うのです
で、カタコトの日本語を話すと
なんとなく「子供」っぽく感じるから
ケイン君も子供みたいに可愛く見えたりして “Cute” なわけです
そんな風に思って見ていた私ですが、
ある時彼が英語を話すのを聞いたことがあり
ハッとしました

なんやこの子フツーのアメリカの “あんちゃん” やん・・・

当時は本人も(私も)若かったので
連想するアメリカの “あんちゃん” といえば
ドラマに出てくる高校生とかです
時代的には『ビバヒル』!
子供っぽいというか「ガキ」ですよ

ああ、騙された・・・

まあ実際の彼がどんな人か知らないし
あくまで個人的に持った”勝手なイメージ” なんだけどー
とにかく彼は
日本語を話す時と英語を話す時で
キャラが違っていた、ということが言いたいのです
そして私は “勝手に” ショックを受けたと 苦笑

いやあ~私は相手が日本人(日本育ちの人)だったら
割と見抜く自信あるんだけどな~
さっきの自信は何処へやら?・・・です

経験からくる “思い込み” が目を曇らせる、ということもあるから
何事もケースバイケースですね
面倒臭がらずひとつひとつのケースに向き合うことも怠ってはいけません
改めて教訓にいたします・・・

■■


たとえ「流暢さ」はなくても
“カタコトという話し方” も個性であり
話す言葉がその人のキャラの一要素になっている
つまりはそれも “Identity” の一種ともいえる(ケイン君みたいにw)

ましてや人間少なからず続けることで慣れてきて
そのカタコト状態も薄れてくるんだし、
そんな一時的なことを真っ先に気にすることがアホくさいというか本末転倒というか
ズレてると思うんですけど・・・どうでしょう?

そんなこと気にするくらいなら、

複雑に考えずにまずは必要な単語をInput、
そして誰かにOutput、それだけを意識すればいい
あとは単純に
誰かに自分のことを話したい、自分の思っていることを伝えたい、だけ
そんな単純なことほど力があって原動力になりやすい
だから話したい相手を探すのも一つの手ではあります
昔から「動機は不純なほうがいい」って言いますねw

Don’t be shy !

英語の先生がよくいうセリフですが
それができれば英語は話せます
多くの日本人の壁はここにあります

訛りやカタコトを恐れてモジモジしないでください
上手く話せなくてもあなたのこと(Identity) は伝わります
とかく外国の人は無言より、何でもいいから話してほしいみたいですよ
やっぱ「空気を読む」気質は我々日本人特有と考えた方がいいです
*無言は私たちが考える以上にブキミがられる可能性がありますよ

「英語を話す日本人を演じる」くらいの気持ちでもいい
英語を話す時は自分のキャラも英語バージョンに切替えてみたらいい
(ケイン君の例の応用編?w)

お門違いなプレッシャーを自分にかけないで
とにかく背伸びせず、
自分の言葉で話せればいいんじゃないですかね
その方がずっとたくさん伝えられると思いますよ

自分を受け入れたところからが始まりです
これは哲学っぽいですね~
そのあとは必要なことを理にかなった方法で学ぶのみ!

シンプルにいきましょう♪

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