今回おすすめしたいのはアイルランド映画の「プルートで朝食を」です
LGBTQ(やっと覚えられましたw)映画として、
また同時にアイルランドの風土や歴史もちょこっと学べる作品です
あとファッションも音楽も70年代が好きなら、それだけでもテンション上がるかも
主演はキリアン・マーフィー
私はこの映画でファンになりました
女装も演技もメチャはまってます!
なので最初はそんな主人公のキャラにとらわれて
映画の全体を見れていなかったかもと思い
また改めて鑑賞してみました
みなさんはアイルランドという国についてどれくらいご存知でしょうか
私の持つ(率直な)印象ー
- 英語が訛ってる
- 天気が悪そう
- 崖
- IRA/テロ
- アイリッシュ系が入ってる人はカッコいい(顔)
最後のは完全に主観的ですが
だいたい私が若いころ好きだったアイドルとかはアイリッシュの血が入ってたので(笑)
正直「明るい」イメージはありません
そこが魅力でもあります
イギリスよりシニカル
この映画も明るくはないのですが
コメディだなとは思います
私が今回見直してみて印象的だったのが、
主人公のパトリックが「serious, serious」と言って時々つぶやく場面でした
本人はいたって真面目に生きているのに真面目に生きろとか
事態は深刻なのにもっと真面目に考えろとか
そういったことを言われたときに
「serious, serious」とパトリックは悲しそうにつぶやきます
ニュアンス的には「ハイ、ハイ、さようでございますか」みたいな感じ?
彼(彼女)はいわゆるハツラツとした明るい人ではないのですが
いつも前向きで、ある意味陽気な人です
ゲイであること自体には悩んでいないので
堂々と自分の思うように行動し、いろんな不幸や不運にもめげません
私はそこが一番いいですね
LGBTQっていうと、
現実社会では偏見や差別や不当な扱いを受ける「弱者」として
その人本人がそもそも認めてしまっていると私は思っています
(敢えてなのかなあ?かまってちゃん的な?)
社会の仕組みを時代に合わせて調整するために声を上げるということでいえば
「弱者」をアピールするのはいいでしょう
仕組みが不自由だから改善を求めるという運動のひとつが
昨今のLGBTQ運動ならごもっとも、素直に受け入れられます
でもそれ以外で性別について
どうこういうことあるのでしょうか?
本人たちも周りのひとも
あくまで個人の見解ですがー
女性、男性ではなく「個性」で互いを認知するだけで大体解決しませんか?
従来通り、
女性が女性性を強調するのもありだし
男性が男性性をアピールするのも自由です
同時にそれ以外のジェンダーでもどうぞお好きにです
周りもそんなに気を遣ったり、いちいち構う必要もない
そういうことする人たちは、それ自体が差別だということに気づくべき
自分に自信がない人ほど他人が気になるんですよね
みんな真面目に考えすぎ
パトリックみたいに自分に正直に、
みんな個性アピールでよくないですかね?
私もあんまりなんでも真面目に考えるの好きではありません
おもしろくない
人生8割冗談で生きれればいいのになーと思ったりする
まあ色んな人がいて世の中成立しているのだから
みんながみんな高田純次だと不安ではありますが(苦笑)
もっとおおらかに生きたいですものです
BTWー
私はヨーロッパ映画が好きなのでいろんな国の作品を見ますが、
だいたいの国はゲイに対して私には過剰と思えるほど厳しいです(しかも暴力的に)
宗教絡みの背景があるからだと思いますが
結構ひどい
*イタリア映画の「あしたのパスタはアルデンテ」もゲイ絡みの話でしたが
ひどかったな~
コメディ作品だから余計にその部分が不愉快だった記憶が…
この邦題もどうかと思うし 苦笑
サントラは気に入って買っちゃいましたけど
英語なんてそもそも性別で主語が変わりますよね
それを「it」にしようとか言って
…わざとらしいというか見当違いのような気がしますけど
まあそうなってくれれば文法とかラクだと思う学生もいるかもですが、
なんとなく情緒がなくなっちゃいますね
表現が減るわけですから
個人的には、本質はそこかい!と突っ込みたい
ほんとそういうわざとらしいのはやめてほしい
そんなことであの暴力的な人たちの心が変わるのだろうか甚だ疑問です
「プルートで朝食を」は同名小説の映画化で
実際ちょっと文学的(タイトルからして)なところがあります
深く見るならアイルランドのさまざまを別途お勉強してから鑑賞すると
もっとおもしろかもしれません
北アイルランドのこととか
それに2時間くらいあるうえに、割りと情報も詰まっているので
視点を変えて何回も見るほうが楽しめるかもです
うろ覚えな適当人間の私はこれくらいの理解でちょうどいいですが
またチャーミングな”キトゥン”に会いたくなったら見てみようと思います
ではまた次の作品にて…